1歳から始める幼稚園選び|プレで決めました

子どもが2歳頃に成長すると気になってくるのは幼稚園選びです。

公園で遊んでいる子どもをみて、「あの幼稚園ってどこかな?」「あの幼稚園バスってどこの幼稚園なんだろう?」「自分の子どもに合うのはどこの幼稚園かな?」など聞こえてくるママ友パパ友の声も気になってしまいます…。

今の時代ネットで情報を探してみることはできますが、実際通わせるとしたらどんな幼稚園なのか、子どもが楽しく通えるかどうか、自分の目で確かめられたらもっといいですよね。

そんなとき幼稚園選びの一つの手段となるのが、プレ幼稚園、いわゆるプレ保育です。

●プレ幼稚園(=プレ保育)って?
●何歳から入園できるの?
●どんな目的で入れるの?
●プレ幼稚園の申し込みって?
●かけもちできる?
●プレ幼稚園のメリット・デメリット
●プレ幼稚園に行く?行かない?
●私のプレ幼稚園体験談

プレ幼稚園って?

プレ幼稚園とは、幼稚園が入園前に「園を知ってもらう」「環境に慣れてもらう」その他には「保護者の子育てを支援する」という目的で入園前のお子様を受け入れている教室のことです。
入園前に幼稚園生活を体験できるので、幼稚園探しをする保護者にプレ幼稚園は人気です。

プレ幼稚園に通うスタイルは主に2種類〈親同伴型・親子分離型〉に分かれます。

プレ幼稚園は何歳から入園できるの?

入園の1年前から受け付けているところが多く、2年保育なら4歳になる年の4月、3年保育なら3歳になる年の4月から入ることができるところが多いようです。

プレ幼稚園はどんな目的で入れるの?

通わせている方は

  • 入園前に園の雰囲気(園内の設備、教育内容、先生の雰囲気など)を知りたい。
  • 入園前に通わせて子どもの様子をみたい。
  • 実際に通園することになったら送迎が可能かどうか体験してみたい。
  • お弁当を作って持たせることは大変なのかどうか試してみたい。
  • 気になっている他園と比較して決めたい。

という方が多いと思います。

その他、子どもを預けたいという目的で入れる方もみられます。人気の高い園などはプレに通っていると、優先的に入園できるところもあります。

幼稚園によっては、親同伴型、親子分離型と違うので、体験させたい目的によってプレ幼稚園選びをしてみるのもいいと思います。

プレ幼稚園の申込みって?

申込み期限が決まっているのと、プレ自体人気のところもあるので、早めの情報収集が鍵になります。
幼稚園によって募集時期は大きく異なりますので、入園前年までには気になる幼稚園のホームページをみて次年度プレ幼稚園の募集を確認しておきましょう。

かけもちできるの?

かけもちは可能です。比較することによって園の良いところと見比べたいところがわかるので良い方法だと思います。
ただ、時間と労力、幼稚園によってはお金がかかるので、その点は検討する必要があります。

プレ幼稚園のメリット・デメリットは?

メリット

1番は、入園するまで見ることのできない園内に入って過ごせることで、幼稚園の雰囲気を直接知ることができることです。また、幼稚園ならではの遊びや集団生活、あいさつなどを体験することができ、入園後の生活が想像しやすくなります。子どもや保護者が幼稚園やそこに通う人と合うかどうか肌で感じることができます。

プレで幼稚園に通っておくことにより、入園前から顔見知りができることも入園前の不安を取り除く材料になります。幼稚園によっては願書提出の際、応募が多かった場合に優先的に入園できるなどの利点もあります。

デメリット

幼稚園によってはプレ中心の1日になってしまうので、時間が必要です。また、幼稚園によってはお金や指定品を購入する必要のあるところもあるので、お金が必要になります。お弁当の準備を必要とする幼稚園では、入園前のゆっくりできる期間にお弁当を作る手間も増えます。
慣れない環境に泣いてしまう子どもを通わせることや、言葉やオムツ外れなど他の子どもの成長を目にして不安やストレスを感じてしまうこともあります。

プレ幼稚園に行く?行かない?

プレに行くことで幼稚園選びの第一希望が変わる場合もありますし、「ここに通わせたい! ここに預けたい!」と確信につながることもあります。子ども自身が「ここに行きたい」と希望することもあるかもしれません。

〜私のプレ幼稚園体験談〜

我が家の場合、3つの幼稚園に通わせて比較が出来たのと、子ども自身にどこに通ってみたいか選ばせることができました。

第一候補の幼稚園は家から少し離れており、バス通園か自転車通園になる幼稚園でした。プレ幼稚園では申込金が必要で親同伴型、お弁当の持参はなく、月1回午後2時間程度体験する幼稚園でした。
幼稚園内の遊具で遊ぶことができたり、動物に触れ合ったり、室内でお絵描きなどしたりするなど体験しました。時間内で親子分離の時間も少しありました。

園庭では遊具や動物と触れ合ったり楽しむ子どもの様子がみられました。ただ、子どもは親子分離の時間が嫌だったようで、この幼稚園ではその部分だけが大変でした。
また実際通ってみると、自転車の送り迎えは往復に意外と時間が取られること、帰りに幼稚園近くの公園に寄り道をするので更に時間が必要なことがわかりました。

第二候補の幼稚園は家から徒歩で行ける距離にある幼稚園でした。プレ幼稚園では申込金が月毎に必要で親子同伴型、お弁当持参で、毎週1回午前から午後にかけて3時間程度体験する幼稚園でした。
室内で紙芝居を読んでもらったり工作をしたり、お昼にはみんなでお弁当を食べ、午後は園庭で外遊びをするという内容でした。
お弁当があるのでお友達と一緒に過ごす時間が長く、普段遊べない遊具で遊んだり、親同伴型ということもあり楽しそうでした。親が面倒に感じてしまうお弁当ですが、子どもはお弁当が好きでとても楽しみにしているということがわかりました。

実際通ってみると徒歩で行けるので楽でしたし、お弁当も子どもが食べる量程度のものならそんなに苦ではないことがわかりました。
ところが、最初は楽しんで通っていた子どもが、途中から園に着くと突然入りたがらないことが増えたり、泣いてしまうことが増えました。色々試してみましたが改善されることはなく、「子どもにはこの幼稚園は合っていないのかも」と思いました。

第三候補の幼稚園は、家から距離的には遠くはないけれど山を超えて通うので候補には入れていなかった幼稚園でした。プレ幼稚園は無料で親同伴型、月1回で全部で5回程、午後1時間程度体験する幼稚園でした。
室内でお遊戯をしたり、紙芝居を読んでもらったり、外遊びは少ない内容でした。
室内では保護者が大きな円のようになり子どもたちを囲むような形で見守るので、子どもも泣いている子はいなかったように思います。
うちの子はまったく私から離れませんでしたが、そんな子どもにも先生は優しく声かけをしてくれたり、温かく見守ってくれたので、とても良い印象でした。

子どもも通うのを嫌がることもなく、毎回私にしがみついてはいましたが、プレ幼稚園の状況を子どもなりに観察していたように思いました。
その後調べてみると、家の近くにバスが来てくれること、都度精算でバスが利用できることもわかったので、候補になりました。

3つのプレ幼稚園に通ってみて、実際の体験と防災の観点も考え、いざというときすぐに歩いて迎えにいけるところにしたいという考えになりました。
第一候補だった幼稚園は少し遠いので除外になり、第二候補は家から近いですが子どもが嫌がるようになってしまったし、第三候補にしようと決めました。

プレ幼稚園を経験していなかったらこういう結果にはならなかったと思います。

送り迎えしてみたら結構時間が必要だったり、私から離れず子どもたちの輪に混ざらない子どもを先生が優しく声かけして誘導してくれたり、子どもがお弁当を食べることを楽しみにしているということがわかったり、通ってみないとわからないことがいっぱいでした。プレ幼稚園に通わせてみて私は良かったです。

園によってはお金やお弁当の準備などがあるので、入園前に付き合う気力と体力、時間があれば私はプレ幼稚園をおすすめしたいです。

実際希望の幼稚園へ入園してみた感想は、プレの体験時と内容や園の雰囲気に大きな差はなく、初めての登園を嫌がった息子にも先生が子どもに向き合って対応してくださり、スムーズに園生活が進められました。急なお迎えや園での集まりも、歩いて行ける範囲の園を選んだことで苦になりませんでした。

これらは私の体験談ですが、他にも色々な人の体験や情報を聞いて、皆さんの幼稚園選びが少しでも楽になれば嬉しいです。