ひとり時間どうやってつくる?横浜で子どもを預けられる場所やサービス


無事に出産して退院したのも束の間…、小さな子が側にいるとかたときも目を離せなくて、温かいご飯を食べたり、トイレに行ったりする隙もない?!という思いをすることもあるのではないでしょうか。

わたし自身、子どもが生まれた途端、授乳におむつ替え、事務手続き、家事など、突然始まった赤ちゃんのいる生活に戸惑いながら、なんとか日々を過ごすのに精一杯だったことを思い出します。

急な冠婚葬祭や家事の間だけではなく、たまには、子どものお世話を誰かに任せて、温かいお茶を飲んでほっと一息いれたり、伸びっぱなしの髪を整えてリフレッシュしたり、自分のための時間をつくりたいと思うこともありますよね。

大人の手を借りたいというときに頼れるサービスや施設を、実際に利用してきたわたしたちの経験の中から紹介します。


じっくり関係性を築きながら継続的に預ける


何か理由があって定期的に預けたいとき、人見知り場所見知りの激しい子にも安心して過ごしてもらいたいときにおすすめなのが、事前登録をして子どもの様子について伝えあえる人間関係を築くことのできる預け先です。

保育園の一時保育

就労や職業訓練、介護などを理由に一時的に預ける「非定型的保育」、保護者の疾病、入院、冠婚葬祭などやむを得ない理由で緊急で預ける「緊急保育」、保護者の負担を軽減する「リフレッシュ保育」の3種類があり、合計でひと月120時間までの利用制限があります。

対象は認可保育所等に在籍していない未就学児で、利用料金は上限がありますが、各施設によって異なります。利用するには、事前に横浜市のWEB予約システムを使い、施設を選び、来所、見学、面談をする必要があります。

利用時間や申し込みの方法は各施設によって違います。
認可保育所等の一時保育事業のほかに、認可外保育施設で行う乳幼児一時預かり事業があります。
横浜市内で子どもの預け先を探したいときは、横浜市こども家庭支援課に設置されている「保育・教育コンシェルジュ」で相談できます。

親と子のつどいの広場一時預かり

横浜市には親子の居場所として「地域子育て支援拠点」や「親と子のつどいの広場」が各区に設置されています。一部の親と子のつどいの広場では、短時間の一時預かりを行っています。
普段、子どもたちが遊び慣れている場所で、見知ったスタッフさんに見てもらえるので安心です。

施設に一度に預けられる人数が2~3名と限られているので、予約でいっぱいということがままあります。申し込み方法や金額が各施設によって違うので、お近くの親と子のつどいの広場で確認してみてください。

横浜子育てサポートシステム

横浜市が独自で行っている 預かりシステムです。子どもを預かってほしい人が「利用会員」、子どもを預かれる人が「提供会員」として登録します。事務局のコーディネーターを通して、同じ地域に住んでいる利用会員と提供会員を繋げてくれます。

預ける前に、コーディネーターを含めて、会員同士の顔合わせと事前の打合せがあります。どんなときに何をしてもらいたいかが明確だと相談しやすいです。利用料金は1時間あたり800~900円で、時間や曜日によって異なります。うまくマッチングすれば、地域の先輩ママと知り合うきっかけになります。

各区の地域子育て支援拠点で説明会が行われているのでまずはお話しを聞いてみてくださいね。

生協を利用する

福祉クラブ生活協同組合」「生活クラブ」「パルシステム」など食材や日用品の宅配をしてくれる一部の生協で、組合員や共済保険の加入者向けに、子育て支援として、預かりや地域の人たちとのマッチングなどを行っていることがあります。もし、加入している、もしくは加入を検討している生協さんがあれば、確認してみてください。

AsMama

地域の人や企業を繋げて、コミュニティをつくり、子育てやご近所同士の助け合いをサポートする企業です。交流会などのイベントを開催しているほか、アプリを通して、託児のお願いをしたり、物の貸し借りをしたりすることができます。

理由は問わず対価を支払うことで預ける

地域の人や顔見知りに頼むことで、かえって気を遣いすぎてしまうこともあります。お金を支払い、保育のプロを雇って子どもの面倒をみてもらいたいというときは、シッターサービスを提供している企業を探してみてください。気持ちを割り切って接することで、こんな理由でも預けていいのかな…という罪悪感を軽減する効果もあるかもしれません。

一時預かり専門託児所ママズスマイル

全国的にチェーン展開している託児所です。横浜市では港北区のトレッサ横浜内、南区のビエラ蒔田内にあります。

インターネットで事前にアカウント登録し、希望する日時で予約をとります。空きがあれば、利用する直前でも予約できることがあります。年齢は0~12歳までが対象で、1時間から30分単位で預けられます。

利用料金は、お子さん1人につき、1時間ごと890円、それ以降30分ごと445円が基本で、時間外料金や食事のアシストなどオプション料金がかかります。その他、会員費が月額500円です。

マッチングサイト、派遣型シッター

有名どころではポピンズ、キッズライン、ママココなど聞いたことがある会社名もあるのではないでしょうか。事前に登録を行い、条件を絞り込みながら、預ける相手を探し交渉します。サイトの使い方に慣れてくれば、当日に預けられる人を手配することもできるようになってきます。利用条件や金額は、各サービスによってさまざまです。

依頼相手が信頼できるかどうか、見極める必要があります。「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」を厚生労働省が10ヶ条にして公表しているので、シッターさんを決めるときの参考にしてください。

施設に併設された託児サービス

お買い物や施術を受けるなど、その施設を利用中に限り、子どもを預かってくれるサービスを行っているところがあります。お出かけの際には、事前に調べてみましょう。

IKEAスモーランド

北欧をイメージした家具や雑貨を取り扱うIKEAの一部店舗では、スモーランドというキッズプレイルームが併設されています。満4歳以上11歳未満、自分でトイレに行けるなど条件がありますが、60分無料で利用できます。横浜ではIKEA港北が都筑区にあります。

デパート

例えば、銀座三越のキッズスクウェア、西武池袋本店の託児室、日本橋高島屋のナーサリールームなど、デパートで買い物や食事をしている間、子どもを預かってもらえるサービスがあります。横浜では、そごう横浜店の8階に託児ルームがあります。予約制で、生後6ヶ月から6歳までの未就学児が対象です。

ホテル

託児所が完備されていたり、ベビーシッターの派遣サービスを行っているホテルがあります。結婚式に出席する、結婚記念日など特別な日のディナータイムにパートナーとゆっくり過ごしたい、そんなときに、利用してみてはいかがでしょうか。

病院

横浜市西区みなとみらいのけいゆう病院では院内にある保育園で、診療や検査の時間に限って預かってもらえます。完全予約制で、対象年齢は生後4ヶ月から6歳まで、料金は2時間まで3,500円、以降30分ごとに1,200円です。
シュフレ協会の行っている「ママのがん検診応援プロジェクト」は、全天候型キッズパークハピピランドを会場にママのための「子宮頸がん検査キット付無料セミナー」や「乳がんエコー検診無料体験会」などを開催しています。しっかり預けるという感じではありませんが、検診を受ける間、スタッフさんがいっしょに見守ってくれます。

美容院、整体、カフェなど

横浜駅西口にある「Neolive aimネオリーブアイム」は、施術中、キッズスペースで子どもを預かってもらうことができます。料金はなんと無料。
保土ケ谷区の「子育てママの整体サロン」は予約の際に申告すると、整体の施術中、近くで見守りさんが子どもをあやしてくれます。産後の疲れた身体にはうれしいですね。
戸塚区にある「こまちカフェ」は、ランチタイムに見守りさんがいてくれるのでゆっくり食事を味わうことができます。行くときは、予約をおすすめします。
他にも子連れウェルカムな店舗があるかもしれません。探してみてくださいね。

子どもが習い事をしている間にちょこっと自分時間

子どもの成長に合わせて、習い事も気になってくると思います。上達するには、親子のコミュニケーションは欠かせないところではありますが、子どもたちを信頼できる先生に託す時間も、少し息抜きになるかもしれません。

スポーツセンター・習い事

横浜市には各区に公共のスポーツセンターがあります。中には、子ども向けの教室もあり、年中さんくらいから参加することができます。
地域の大人や保護者同士のボランティアで活動しているスポーツチームなどは、親の参加が必須な場合があります。完全に預けたいという場合は、企業などが行っているクラブなどが望ましいかもしれません。
スポーツのほか、英語も人気の高い習い事です。送迎サービスも併せて探せると安心です。

幼稚園のプレ保育

プレ保育とは、年少さんから幼稚園に行く前の時期に行われるお試しのような期間です。早くて年明け、遅くてもゴールデンウィークあたりには、その年度の募集が始まります。プレ保育には、親子でいっしょに参加するものと、母子分離といって完全に親と離れて過ごすものがあります。各幼稚園によって、プレ保育の対象年齢や内容はさまざまなので、お近くの幼稚園のホームページやちらしなどを参考にしてみてください。

デイサービス・療育(幼児教室)

子どもの発達に遅れがみられる場合などに、発達支援を受けることができます。親と先生との連携や親子のコミュニケーションが欠かせませんが、ほんのひと時でも預けることができるので、一息ついたり、冷静に物事を考えたりするゆとりが生まれます。

託児付きの講座でリフレッシュ

おうちの中で子どもたちと過ごしていると、お世話はしているのだけれど、何もできていないような不安な気持ちに陥ることもありますよね。そんなときには、思い切って、子どもを預けて、学んだり身体を動かしたりしませんか。

男女共同参画センター横浜

戸塚区に横浜フォーラム、南区にフォーラム南太田、青葉区にアートフォーラムあざみ野があります。保育室を利用して、子どもを預けながら、ヨガのレッスンや就職相談など女性の仕事に関するセミナーなどに参加することができます。

行政の講座

横浜市各区が主催する講座の中には、NPO法人などを通して託児ボランティアさんに子どもを預けて受講できるものがあります。ボランティア活動に関しては、地区の社会福祉協議会に相談してみると、繋いでもらえることがあります。

いざというとき条件つきで検討できる手段

横浜市には保育が困難な場合に産前から利用できる制度もあります。両親が遠方に住んでいる、パートナーや自身に持病があるなど、子育てに不安を感じることがあれば、まずは区役所にあるこども家庭支援課相談してみましょう。いろいろな制度を案内してもらえたり、助言をもらえたりするかもしれません。

子どもが風邪をひいたとき

横浜市の「病児保育事業」や「病後児保育事業」が利用できるかもしれません。生後6ヶ月から小学6年生までが対象で、外来で治療が可能な病気の場合に預かってもらうことができます。事前登録制で、利用するにはかかりつけ医への受診と保育室の予約が必要です。どうしてもお仕事を休めない日などを見越して、登録だけでもしておくといいかもしれません。
前述のマッチングサイトの中には、病児保育可能のシッターさんも登録されていることがあります。

夜間や宿泊をともなうとき

神奈川区のあおぞら保育園と港南区の港南はるかぜ保育園の二施設で「24時間型緊急一時保育」を行っています。保護者の事故や病気、急な出張に対応してもらえます。原則、対象年齢は生後6ヶ月から就学前まで、利用日数は3日までです。

日曜祝日にも仕事があるとき

休日保育・休日の一時保育」を行っている施設があります。2号もしくは3号の教育・保育給付認定を受けて、普段、保育所などを利用している場合、前月の10日前後が申し込み締め切り日になっています。小学校就学前で、仕事や冠婚葬祭、育児疲れの解消が必要で一時保育を利用する場合、7日前までに申し込みをします。いずれも、事前に利用登録の手続きや面談があります。