【園選び】幼稚園探し・見学のポイント


子どもの幼稚園を探し始めるとき、どんなポイントで探せばいいのでしょうか?
この記事では、幼稚園探しや幼稚園の見学のポイントについてご紹介します。

幼稚園とこども園

・幼稚園とこども園の違い
・こども園のタイプ

幼稚園の情報はどうやって集める?

「どんな幼稚園があるの?」「あの幼稚園って、どんなところ?」
ママパパたちが気になる幼稚園情報は、どのように集められるのでしょうか。
幼稚園情報集めのヒントをいくつかご紹介します。

〈園情報の検索サイト〉
子育て支援情報サービスかながわ では、エリアごとに幼稚園の検索ができます。
預かり保育や給食の有無などの条件を指定した検索も可能です。

〈公式ホームページ〉
多くの幼稚園で公式ホームページが開設されています。幼稚園の紹介や、園生活の1日スケジュール、年間行事などの他に、園生活の様子などがわかる園長日記も掲載されていたりします。

〈説明会、見学会〉
ほとんんどの幼稚園では説明会や見学会が行われています。実際に幼稚園に行って、園庭や園舎などの様子を見られる機会です。説明会や見学会では、幼稚園の方に直接質問できる場合もあります。

〈園庭開放、未就園児向けの親子教室〉
未就園児を対象にした園庭開放や、親子教室を実施している園も多くあります。
園庭開放や親子教室の指導者を幼稚園の先生がされることも多いので、先生の雰囲気を感じられたり、園生活の模擬的な雰囲気を体験できます。

〈口コミ〉
実際に幼稚園に通っている子のママ友から話を聞いたり、子育て支援施設などで開催される先輩ママの体験談や座談会に参加したりするなどの方法もあります。

〈プレ幼稚園に通ってみる〉
プレ幼稚園とは、未就園児の通えるクラスです。工作、リズム体操、季節の行事など、幼稚園生活と似たような体験ができるような活動内容が多いです。
気になる幼稚園のプレに通って、幼稚園と子どもの相性が合うかどうかを見たり、幼稚園の様子を自分で感じたりしながら、入園する幼稚園を決める方もいるようです。

幼稚園探し・見学のチェックリスト

幼稚園探しのポイントはたくさんありますが、人によって重要なポイントはまちまちです。
たとえば、交通の便が良い通いやすさ重要視する人もいれば、園生活の内容や教育方針を重要視する人もいます。
ご自身にとって、どんなポイントが重要となるのかが明確になっていると幼稚園選びがスムーズになるでしょう。

<チェックリスト>

教育方針

小学校受験を視野に入れた教育、自由に遊べる時間を重視する教育など、教育方針は幼稚園によって様々です。
園の方針を中心にして、園生活の内容が決められています。
子どもにどんな園生活を送って欲しいか、子どもと園生活との相性が合うか、などを考える場合、園の教育方針をよく知っておくことは必要です。

園の特徴

教育方針によって、園生活の中で力を入れる内容にも特徴が出てきます。
たとえば、漢字教育、そろばん教育、外遊びを大切にする、スポーツ、英語教育、音楽教育、絵画教育、課外教室が豊富、園独自の給食センターがあるなどがあげられます。
こうした幼稚園の特徴は、園の公式サイトの「幼稚園の紹介」「幼稚園の特色」や「1日の流れ」などに記載されていることもあります。
幼稚園に通わせている先輩ママの話を聞く機会があれば、園の特徴を聞くこともできますね。

アクセス

自宅から近い幼稚園の場合、災害時や急病のお迎え時にもすぐに迎えに行くことができます。子どものお迎え以外でも、行事やお手伝いなどで保護者が幼稚園に行く時の移動も楽になります。
自宅から遠い幼稚園に通う場合は、保護者が園に行く場合の交通手段や、園に行く頻度もわかると、入園後の生活のシミュレーションもしやすくなるでしょう。

園バス

家から距離のある幼稚園でも、園バスを利用できる場合もあります。
園バスは、幼稚園が園児用のバスを出してくれて、毎日の通園をサポートしてくれます。バス停はそれぞれの幼稚園が決めていますが、在園児の住んでいる場所を考慮して、毎年バス停の場所を調整する幼稚園もあるようです。
園バスは毎日決められた時間に来るので、送迎時間には遅れないように気をつける必要があります。メールやアプリで園バスの接近情報を知らせてくれるシステムが利用できる場合もあります。
園バスが利用できない場合は、自家用車での送迎も可能なことがあります。ただし、駐車場のスペースがない場合など車での送迎が難しいこともあるため、事前に確認しておいた方がよいでしょう。

園の雰囲気

実際の園生活の様子や、先生と保護者とのやりとり、保護者同士の交流などが気になる方も多いと思います。
幼稚園の先生方と直接お話できる機会は、園庭開放や未就園児向けの親子教室、見学会などがあります。そうしたイベントに参加するのも、園の雰囲気を知ることができる方法の一つですね。ただ、コロナウイルス感染予防対策のため、見学会等を休止している幼稚園もあります。事前に公式サイトで調べたり、電話で確認しておく必要があるでしょう。
さらに、もしも周りに幼稚園に通わせている保護者がいる場合は、保護者目線での話を聞くこともできます。ただし、かなり主観的な情報だということを念頭において、話を聞くことも大切です。

園庭、園舎

グラウンドの広さ、遊具の種類、自然の豊かさなど、幼稚園の園庭にも様々な特徴があります。
自由に遊ぶ時間や外遊びを重視したい方は、各クラスの教室、室内施設(ホールなど)の園舎も、園児数に対してどれくらいの規模なのかという点も、見学時のポイントにもなるでしょう。

給食、お弁当

何でもバランスよく食べられるようになるために、すべて給食にしている幼稚園もあれば、手作りのお弁当を感謝して食べる経験をさせるために、お弁当が中心の幼稚園もあり、様々です。
お弁当か給食かを選べる園では、事前予約または当日申込で、給食や配送のお弁当などを食べられます。
お弁当を毎日持っていくのは大変と思う方は、給食や配送のお弁当を選べることもポイントになりそうですね。
ただし、アレルギーや宗教上などの理由で食べられないものがある場合は、お弁当を持参する方が対応しやすいこともあります。給食や配送のお弁当などを利用する場合、原因食物の除去などの対策が可能かどうかについて確認する必要があるでしょう。

制服


幼稚園の制服といっても、園の教育方針や特徴によって違いがあったり、デザインの好みがあったりしますよね。
どんな制服なのか、写真などで事前に確認しましょう。
たとえば、きっちりとしたスカート・スボン・ブレザーの制服、普段着のようなポロシャツ・ハーフパンツの制服、私服の上に指定のスモックを着るだけという場合もあります。
園指定の物(カバン、靴など)が増えると、購入費用が上がる一方、着ていくものを毎日考える手間は省けます。
洋服のデザインへにこだわりがある人にとっては、特にポイントになる点かもしれません。

年中行事、イベント

親子遠足、運動会、夏祭り、作品展、バザー、遊戯会など、幼稚園の年間スケジュールはおおまかに決まっています。
幼稚園によって、どんな行事に力を入れているかは異なりますし、年間の行事の回数も様々です。
幼稚園の行事などを積極的に楽しみたい方は、行事やイベントという点がポイントになるでしょう。

保護者の参加

バザーなど園行事のお手伝い、お遊戯(ゆうぎ)会の衣装づくり、卒園アルバムの制作など、保護者が幼稚園の行事のお手伝いをする場合があります。
保護者全員が参加することもあれば、役員のみ、クラス内で決めた係の人のみが参加することもあり、どんな行事に保護者がどの程度参加するのかは幼稚園によって違います。
運動会などの大きな行事の他にも、保育時間中に保護者が参加するイベント(保育参観、親子体操など)もあります。
ライフスタイルによっては、保護者が頻繁に幼稚園に行くことが難しい場合もあるでしょう。保護者が幼稚園に行く頻度は低いほうがいいという方にとっては、保護者の参加する行事やイベントがどの程度あるのかという点もポイントになるところです。

預かり保育

幼稚園の預かり保育には、働いている人や介護をしている人向けの預かり保育(*注1)と、園独自の預かり保育(有料)があります。
どちらの預かり保育でも、土日や長期休暇の預かりがある場合や、18時30分以降の預かりをしている場合もあります。
*注1)「幼児教育・保育の無償化」により、幼稚園の預かり保育も無償になる場合があります。
詳しくは、内閣府の公式サイトを参照してください。自治体によっては、独自の預かり保育の無償化を実施している場合もあります。
横浜市の場合は「市型預かり保育」があります。市型預かり保育は、「幼児教育・保育の無償化」の対象となっているため無料で利用できます。

習い事(課外活動)

幼稚園の保育時間が終わった後に、園庭やホール、教室などを使って習い事ができる場合もあります。サッカー、空手、バレエ、新体操、英語、スイミング、体操、美術、算数、ピアノ、英語、読み書きなどがあります。
保育時間の後に、そのまま習い事ができるので送迎時間が短縮されたり、継続しやすいメリットがあります。同じ幼稚園のお友達ばかりなので、親子ともに気心のしれている安心感もありますね。

小学校区

小学校が同じ子が多くいる幼稚園のほうが、小学校にあがってからも安心と考える方もいるかもしれません。
自宅から近い幼稚園に通っている場合、同じ小学校区の園児は多くいるケースが予想されます。
気になる方は、自分と同じ小学校区の子がだいたいどれくらいいるのかを確認しておくのもいいと思います。

まとめ

ここでは、たくさんのチェック項目があげられていますが、まずは「自分の優先したい項目」をリストアップしてみることをおすすめします。
ご自身のライフスタイルや価値観によって、優先したい項目の順位は変わってくるでしょう。
この機会に、自分が生活の中で大切にしたいと思っていることをふり返るのもいいかもしれませんね。

(文 いでしほ)

参考ページ:
hugmum「幼稚園選びで失敗しない為のポイント」https://hugmum.com/selectkindergarten/