まちの子育て情報サイト「コドモト」5周年に寄せて

こんにちは。コドモト代表のうえおかです。

2022年3月18日で、まちの子育て情報サイト「コドモト」はなんと5周年を迎えました!

コドモトをオープンしたときには5歳、2歳だった娘たちも、二人とももう小学生。すっかり手がかからなくなりました。月日が経つのは早いですね。

子どもができて初めて知るこの街

私が住む横浜の上大岡という街は、横浜駅や都心に出るには便利ですが、子どもが生まれるまでは、ごくごく近所をじっくり歩いてみるということもありませんでした。
買い物には便利な土地柄ですが、子どもを連れて出かけられる場所はよくわかりません。

子育て当事者だからこそ

2016年、上の子が4歳の頃、子どもを連れて行ける場所の情報って必要だよねと、近所のママ友に声をかけ続けて、コンセプトを企画書にまとめたものを見てもらって、何人かの友達が賛同して一緒に始めてくれました。
逆の立場からしたら、友達から企画書見せられるって、なかなか無いですよね(笑)

その時の企画書がこれです。
今見てもこのコンセプト、目指すものに変わりは無いと感じます。

コドモト企画書 from Tomoko Ueoka

2017年3月にサイトをオープンしたときには200超の公園や施設を公開。
わずか5人程度で3ヶ月でこれだけの施設を回ったのですから、ものすごくがんばったと思います。
あのときの仲間には、改めて感謝です。

みんな、同じくらいの年頃の子がいる仲間たちだったからこそ、その必要性がよくわかっていました。あの子育てが大変な時期に取り組み始めていなければ、その大変さを私達はきっと忘れてしまっていたでしょう。

これまでにも多くの子育ての先輩たちが

様々な施設を訪問するうちに、今横浜市にある子育て支援施設なども、15年、20年前に子育てをしていた先輩ママたちが必要性を感じて立ち上げてくれたものだと知りました。

これまでも多くの子育て中の人達が、地域の子育て情報を情報誌やマップといったペーパーの形で出してきていたことも知りました。
15年20年前に子育てしてた人たちも同じことをしている、つまりこれは、同じ課題がずっと解決されないままでいるとも言えます。

今、女性たちも働く時代になり、共働き家庭の割合は年々増加しています。
これにより、以前は地域の中でのそうした活動の担い手となっていた人たちが減っている可能性があります。

コドモトが中立的な立場だからこそできること

現在は行政が子育てマップを作っていたりと、以前よりも良くなっている部分ももちろんあります。
しかし、行政が関与することでカバーできなくなる部分も当然ながら出てきます。

コドモトのWebサイトの仕組みは、全国どこでも使えるものです。
そして、NPOという立場で、補助金をもらわずに活動することで、公共施設も商業施設も分け隔てなく掲載することができます。
子育て中の誰かが必要と思った情報は、きっと他にも誰か必要としている人がいるという考え方で、幅広い情報を掲載しています。

その先の「誰か」につなぐために

これまでも子育てをしてきた多くの人達が「情報が必要」と考えたのは、それによって地域を知り、出かけることで、ひいてはその先につながる「誰か」がいるからです。

最初は情報サイトだけだったコドモトが、親子のための場づくりを行うのも、孤独になりがちな子育て中に話せる「誰か」が地域の中で必要だからです。

コロナ禍で外出が難しい今、ちょっと人に聞けば解決する悩みを話せる相手を見つけることも、以前より難しくなっています。

地元上大岡では、そのちょっとしたことを話せるようなつながりを作る場づくりを。
また広域では、そうした場を提供する人たちに行き着くための道づくり=情報発信を、コドモトではこれからも続けていきたいと考えています。

再度の決意表明として、5年目に寄せて。

NPO法人コドモト 代表 うえおかともこ


P.S, どこに住んでる人でも、いつでも仲間募集中です!